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「分岐点」
1.月兎-Our Way
喪が明けたように賑わう街角
俺も人と会うために繰り出した
約束の時刻まで まだもう少し
そうだ あの場所を訪ねてみよう
その気になればいつでも来れたのに
その気になるまで随分と時間がかかった
それは思いがけず 訪れた再会に
引き寄せられたのだと俺には思えた
人の波に取り残されたビル街の歩道橋
見えなくなった夕陽は俺だけのものだ
再会と出会いにありったけの乾杯
しこたま飲んで食べて語って
話題は尽きることもなく
夜更けまでグラスを傾けた
共に過ごした時間の長さや
会った回数などまるで関係ない
腹を探り合うことなど何もなく
俺たちは兄弟のように深く語った
その頃 表では風が吹き始めていた
空に溜まった雲はすっかり流されてた
再会と出会いにありったけの乾杯
しこたま飲んで食べて語って
話題は尽きることもなく
夜更けまでグラスを傾けた
きれいに店を出て空を見上げてみた
闇にぽっかりと待宵が浮かんでいた
空で兎が楽しそうに飛び跳ねていた
これまでさんざん目を凝らしても
そうは見えなかったのに
弾んだ心が月まで揺らしてた
差し出した拳を力強く握りしめ
再会を誓って俺たちは
ひとまず背を向けて歩く
月兎に照らされたそれぞれの道を
月兎に照らされたそれぞれの道を
2.坂道のオートバイ
陽が沈みかけて エンジンに火を入れる
何故今頃になってと 人は皆 眉をひそめた
明るい時は 見えなかった
或いは見えても気づけなかった
今こそやらねば 本当に日が暮れる
さあアクセル開いて
坂道のオートバイ 駆け上がっていく
坂道のオートバイ 立ち向かっていく
いくつもの別れ道 その都度選んで
引き返せないまま 気が付けばここにいた
ぐずぐずしていたら たどり着けない
陽が落ちてからも 立ち止まらない
やがては必ず灯は消えるけど
明かりがまだあるうちは
坂道のオートバイ 駆け下りていく
坂道のオートバイ 風に身を委ね
坂道のオートバイ 駆け上がっていく
坂道のオートバイ 駆け下りていく
作詞・作曲 たかまつなおき(1~3)
編曲 白浜久(1,3)
Guitar, Programming 白浜久(1,3)
Tenor Saxophone Maysico(1)
Recording, Mixing, Mastering 白浜久
デザイン&題字 山下重人
写真 Ichiro
3.今を生きる
一週間前に訪れたところが
大変なことになっているとニュースが言う
画面越しに見覚えのある景色が
だけど既にあのときの穏やかさはない
そう言えばこんなこともあったんだ
地方都市 交差点が大陥没
その三日前ちょうどそこを歩いていた
一歩間違えたらそこに自分が沈んでた
ありがたいことに ぼくは無事だけど
自分のことばかり喜んではいられない
だけど だからこそ 強くこう思う
行きたい処(とこ)は行けるうちに
会いたい人は会えるうちに
やりたいことはできるうちに
何一つ残さないように
いつ何があるかわからないから
何があっても良いように
精一杯今を生きる 精一杯今を生きる
旅の途中 現地のFM放送に
割り込んできた緊急速報
とんでもないことが起こったようだ
だけど今の自分にできることは何もない
ハンドル握りながら抱いた違和感
後になってみたら当たらずもがな
こんな事だけさっさと決められるんだな
所詮その気になるかならないかだけのこと
こんな時だから こんな時にこそ
悔いのない生き方を求めずにはいられない
そして改めて 強くこう思う
行きたい処(とこ)は行けるうちに
会いたい人は会えるうちに
やりたいことはできるうちに
何一つ残さないように
いつ何があるかわからないから
何があっても良いように
精一杯今を生きる 精一杯今を生きる
やりたいことなのに我慢をしたり
やりたくないことでも頑張ったりするのは
なりたい自分に近づくため またはなりたくない
自分にならないため
そうあくまでも自分のために
自分の頭で考えて その決断に責任を持ち
清く正しく美しく 人に迷惑かけなければ
行きたい処(とこ)は行けるうちに
会いたい人は会えるうちに
やりたいことはできるうちに
精一杯 今を生きる
行きたい処(とこ)は行けるうちに
会いたい人は会えるうちに
やりたいことはできるうちに
行きたい処(とこ)は行けるうちに
会いたい人は会えるうちに
やりたいことはできるうちに
精一杯 今を生きる
精一杯今を・・・
all lyrics are written by Naoki Takamatsu