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あのときのモヤモヤを整理しておく

  • 執筆者の写真: たかまつなおき
    たかまつなおき
  • 2023年1月16日
  • 読了時間: 4分

幼い頃、自分の意思をうまく伝えられなかったことがたくさんある。

それは、幼い頃に限らないのだけど。

うまく意思を表示できなかったり、或いは本心とは異なる行動をしてみたり。

きっとそれらを「後悔」というのだろう。

今更、それらをどうこうできるものではないのだけど。

今の自分なりの気持ちを綴ることで、少しすっきりする。

そんな気がしたのも、ブログを立ち上げた一つの理由。


1つ目のモヤモヤエピソード。

5歳のとき、1年間だけ保育所に通った。

自分の生まれ育った地域では、保育所は2〜5歳。

6歳の1年間だけ幼稚園というのが就学前の児童の居場所だった。

保育所は、一つの小学校に対して2つ。

どちらも、公立だったと思う。

自分は、保育所では年長組となる5歳のクラスから通った。

自分の意思ではないから、通わされたという方が実のところ。

当然のことだが、5歳からということは、編入のような感じになる。

それ以前に通っていた者達には、既にコミュニティがあり。

後から入ってきた者より、生活にアドバンテージが有る。

自分は、そこで始めて集団というものを学んだ。

長年教師をしていたこともあって。

「人見知り」というと、ほとんどの人に信じてもらえないが。

自称「人見知り」は、この保育所通所時に形成されたと思う。

既存のコミュニティには、ボス的なやつがいて。

新参者に対して辛く当たるというのは、4歳や5歳でも当たり前にあった。

集会室には、トランポリンがあった。

自分は、その魅力的な器具で遊びたかった。

しかし、自分が通所さえてもらえる時間帯は比較的遅く。

いつも、そのトランポリンは誰かが既に占拠していた。

自分は、そこに「入れて」ということができなかった。

拒絶されることが怖かったのだ。

また、大人、特に先生と呼ばれる人種は絶対的な存在で。

言うことはすべて正しく、逆らってはいけない。

そんなふうに、教え込まれた。

そんな家系で、それが自分の「当たり前」だった。

そんな自分が、一度だけ、保育所を脱走しようとしたことがあった。

自分の通った保育所は、なぜだか、公園の中にあった。

柵で囲まれた保育所の敷地の外側に、公園があると言っても良かった。

いずれにしても、柵の内側にも外側にも遊具があった。

しかし、大好きなブランコは、柵の外にしかなかった。

ある日の自由時間、自分はどうしてもブランコに乗りたかった。

ぼくは金網をよじ登って保育所から脱走しようとした。

しかし、上まで登ってぐずぐずしているところで。

先生たちに取り押さえられた。

先生たちが「悪い子」と言った言葉にひどく傷ついた。

自分はブランコで遊びたかっただけなのに。

柵の中にもブランコがあれば脱走なんかしようとしなかったのに。

柵の外にブランコなんかなければ、そんなことしなかったのに。

言いたいことは山程あった。

しかし、先生たちは何故自分が出ようとしたのか聞いてくれなかった。

物凄く怒られたわけではないが、とても悲しかった。

こんな出来事をふと思い出してしまった。

加速的に過疎化が進む故郷では、もうその保育所はない。

過疎化が進んでいるくせに、公営住宅になっている。

ここに来て、ふと、遠い記憶が蘇ってきた。

あのとき、自分は外に出ようと思えば、出られたはずだ。

その体力は充分にあった。

外に出たいと思いつつ、心のどこかでブレーキをかけていた。

出てしまったら、とても怒られると思ったのか。

出る前に、止めてほしかったのか。

或いは、悪いことと認識していて、それを破りきれなかったのか。

いずれにしても。

反乱を起こしながら、遂行できなかった半端な自分。

もちろん、5歳児に何ができるわけではないけれども。

あのときの中途半端さのまま大人になってしまったように思える。

後悔・・・なのかも知れない。

あのとき、ブランコまでたどり着いていれば。

怒られたとしても、自由にブランコを漕ぐところまでできていれば。

今更どうしようもないことに、思いを馳せてみる。


やっぱり、一番悔しいのは、理由を話せなかったことのようだ。

人間の言動には、必ず理由がある。

目に見える行いと、その元となる内面。

大人と子どもだけでなく。

誰に対しても、心の内面に寄り添える人間でありたい。

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